
■マイラーズカップ 回顧
マイルGⅠ・安田記念の前哨戦!GⅡマイラーズカップが行われ、5番人気のロングランが勝利した!
春のマイル王決定戦となる安田記念へ向けたステップレースのマイラーズカップは、昨年優勝のソウルラッシュがその後マイルCS制覇やドバイターフでロマンチックウォリアーを撃破するなど、マイル王への登竜門となる舞台である。
毎年のようにマイルGⅠ好走馬が始動戦として選択し、ハイレベルの戦いが繰り広げられてきたが、今年はGⅠへの前哨戦のGⅡとしては低レベルなメンバー構成。安田記念へ向けた始動戦とは言い難い10頭という少頭数での開催となった。
近1年での重賞勝利馬は富士Sでソウルラッシュを破る金星でマイル界の新星誕生と期待されたジュンブロッサムが近2走でスムーズなレースができず2桁着順続き、7歳馬ながら前走の小倉大賞典で初タイトルを獲得したロングランはマイル初参戦と2頭の重賞ウイナーも信頼性に乏しいなかでの一戦。
またGⅡ戦ながら出走登録馬が少なく、入着賞金を目的として週中に漸く出走を決めた馬も存在していた。売上額が前年比30%以上も減少する購買欲が薄れるGⅠ前哨戦となってしまった。
舞台となった京都競馬場芝コースは内側がカバーされたCコースでの開催で、内外の差は比較的小さいながら高速決着が続いていた。少頭数戦でスローペース濃厚と決め手が要求されるのは確実なスピード決着が予測された。
人気は唯一のGⅡ勝ち馬ジュンブロッサムが1番人気。展開有利なセオが続き昨年の3着馬ニホンピロキーフまでが他馬を引き離す三つ巴で、以下格上挑戦ながら素質が買われたミスタージーティー、初マイル戦が嫌われたロングランは5番人気に留まっていた。
レースはビーアストニッシドが飛び出しハナを主張。外からセオが単独で2番手に付けミスタージーティーとレイベリングが続く。やや出遅れたジュンブロッサムは後方に待機し脚を溜め、先団は固まるも中団以降は縦長の展開となった。
前半3Fを35.0秒、4Fは46.6秒というスローペース。道中動く馬もなく馬順はほぼ替わらない淡々とした流れで直線を向かえた。
逃げるビーアストニッシドをセオが早々と捕まえ敢然と先頭に立つも、残り200mで馬群の真ん中に突っ込んだロングランが一気に襲い掛かり突き抜ける。ゴール前外からジュンブロッサムが強襲するも半馬身及ばず2着、早め先頭から粘ったセオが3着。勝ち時計は1分31秒7、ラスト11.1-11.2秒と超高速ラップでの決着となった。
勝利したロングランは前走で重賞初制覇を果たしながらマイル初挑戦で5番人気に甘んじていた。少頭数でのスローペース戦も味方したが道中鞍上が抑える程の手応えで追走力を示し、じっくり脚を溜めて直線は馬場の真ん中から力強く抜け出す完勝。鞍上の岩田康騎手の好騎乗も見事であったが、高速上りの不安を払拭するキレ味で重賞連勝を飾った。
1800m戦を主線場としてきたが、2000mはラスト1Fで末脚が鈍り、1800m戦でも脚をラストまで残すために最後方待機と追走力を隠していたが、マイル戦となった今回はスタートから素晴らしい追走力で中団後方を確保し、直線はラスト11.2-11.2秒の高速ラップを突き抜けるキレ味を発揮した。
鞍上の岩田康騎手は「以前はトモが緩かったけど踏み込みがしっかりしていた。良馬場でできた事がキレに繋がった。本格化を感じさせているので大舞台に挑みたい」とコメントしており、厩舎サイドは安田記念参戦を明言していないが、今回の追走力を見る限りGⅠのペースにも対応できそうで、安田記念参戦なら侮れない存在となりそうだ。
2着のジュンブロッサムはゴール前の強襲も半馬身及ばなかった。しかし他馬より1キロ重い58キロを背負いながら上り最速の33.2秒をマークしており、道中スムーズに追走できたことで本来の爆発力を発揮しGⅡウイナーの力は十分に示している。安田記念でもペースやスムーズなレース運び次第で好勝負に期待できる。
3着のセオは相変わらずキレ負けして重賞初制覇には届かなかった。スムーズに先行さえできれば上位争いに持ち込める力を持っているが、重賞ではキレ味ある馬の強襲を凌ぎ切るのは厳しい印象は変わらない。今後もメンバーやペースによって善戦する可能性は残すが、勝ち切るまでにはもうワンパンチ必要である。
結果的に重賞ウイナーがワンツーを決め、距離や馬場コンディションが加味された評価を覆す結果となった。安田記念への前哨戦という位置付けではあるが、好走条件が噛み合えば善戦する可能性あるものの、一気に台頭しそうな馬は誕生しなかった。強いて言えばロングランが参戦に踏み切れば面白い存在にはなるだろう。
競馬リポートでは
・本命馬
・追い切り調教診断推奨馬
の2つを公開していたのでしっかりとこの2つのコンテンツについてレース終了後の回顧を行いたいと思います。
■推奨本命馬について
本命に推奨したニホンピロキーフは3番人気に推されるも4着に敗れてしまった。
・スムーズな走りで力は発揮できていたが…
昨年は重賞初挑戦ながらソウルラッシュ・セリフォスというマイルの一線級相手に3着に好走。その後マイルの新星と期待はされたがオープンでの勝利はなく3着が1度とオープンの壁を破れない戦いが続いていた。
今回はGⅡとはいえ低レベルのメンバー構成と舞台設定もベストと言える条件で昨年以上の着順に期待したが、先行したセオを捕え切れずに後続2頭に差されて4着。相変わらずキレ不足の印象を払拭できない結果となった。
スタートからスムーズに中団を確保し、早めスパートが可能な外目を手応え十分に追走する絶好の立ち回りであった。3コーナー過ぎの下り坂から徐々にスパートを開始し、先団との差を詰めながら勢いを付けて直線に向かう理想通りの形で直線に向いた。
残り200mでは一旦2番手に上り、逃げるセオを捕えそうな勢いであったが、ラスト伸びを欠いて内外からの強襲に屈し、結果セオも捕えられず4着に敗れてしまった。スタートからゴールまで終始スムーズであったが結果は伴わなかった。
・オープンではキレ味で劣る印象だ!
昨年は強敵相手に3着好走もやや重馬場で上りを要するレースとなっていた。マイル路線の一線級相手に食い下がっていたが、やはり今回の高速馬場でのキレ勝負では分が悪かった印象である。
条件戦ではペースが緩く上り33秒台後半をマークした事もあるが、オープン昇格後は道中の流れが速くなり追走に脚を使うぶん34秒台中盤が限度で、ゴール前の攻防で劣っている印象が続いていた。
今回はペースが緩み上り33.9秒とこの馬なりに速い上がりを使えているが、重賞では33秒台前半の末脚を繰り出す馬も多く、今回も上り5位と絶好の立ち回りを見せながら末脚勝負に屈している。
ラスト11.1-11.2秒と好走ラップが続いたなかで突き抜けるだけの末脚がなく、馬場コンディションがマッチしなかったのは大きな敗因となっている。鞍上の田口騎手も「時計が速過ぎた」と敗因を述べており、オープンで勝利を挙げるには馬場やペースがマッチすることが必要となりそうだ。
■調教診断からの推奨馬について
最終追い切り最上位評価をしたロングランが勝利し重賞連勝を飾った!
今回は重賞制覇後の一戦でマイル初挑戦と勝負気配は薄いと感じられたが、中間は1週前にウッド併せ馬で一杯に追われて好時計をマークし、輸送を控えた最終は単走で終い重点の内容も、道中は適度な活気を見せ、ラスト軽く促されると大きなフォームが加速し11.5秒をマーク。絶好調時と遜色ない仕上がりを見せていた。
レースでは不安視されていた追走力を一掃する素晴らしい行きっぷりで、直線馬群の中から一気に突き抜けて快勝している。小回りコースでの対応力がある差し馬で、指摘していたとおり追走に問題はなかった。長い直線でキレ味を存分に発揮する新味を見せた走りは、今後に大きな期待を抱かせている。
もう1頭のS評価であったジュンブロッサムが2着となり、追い切りS評価2頭での決着となった。
近2走は大敗続きで仕切り直しとなった一戦。最終は坂路で流す程度の内容も2週続けてウッドで負荷を掛け、1週前にはラスト10.7秒と好時計をマーク。最終も重たい馬場を力強さと軽快さを兼備する走りでリフレッシュ効果を含めて好仕上がりを見せていた。
レースでは上り最速をマークしゴール前で一気に勝ち馬に迫ったが半馬身届かず2着。ラスト11.1-11.2秒の超高速上りでも強襲したパフォーマンスで力は十分示していた。道中スムーズに走り直線外に出す好走パターンさえ可能なら、GⅠの舞台でも上位争いに加われるだろう。
今週はステイヤーにとって最大目標となる天皇賞(春)に注目します!長距離重賞の常連でGⅠ好走歴のある歴戦の古豪に、世代レベルが高いと注目される4歳勢が挑みます。長距離王の勲章を懸けた熱い戦いは見逃せない一戦です。
今週も注目の1頭と追切診断を参考にしていただけたら幸いです。
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